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空間芸術


空間芸術誕生秘話
水墨画は元々、平面の紙の上に、墨の黒一色だけで、濃淡を駆使して、奥行きが感じられるように描くものですが、実際に描かれているので、もっともっと奥行きが感じられるように見せることが出来ないかと考え、空間芸術が生まれました。


水墨画による空間芸術の面白さは、展示する場所、展示する方法、展示する組み合わせ等で、一つの作品がいろいろな方向に発展することが出来るところにあります。例えば、「出会い桜」を、神社の回廊に展示する機会に恵まれ、展示してみると、朱色の柱で区切られた展示スペースでも、墨色と朱色がマッチして、荘厳な雰囲気を醸し出し、全く別な作品が出現する。
素芳の創出する空間芸術をお楽しみください。


 
「静寂へのいざない」2002年発表
空間芸術で表す、山水画の世界。奥へ奥へと引き込まれるような幽玄な世界。遠くの山に思いを馳せて、林の間を歩んでいく。作品と作品の間に人影が消えていったり、出てきたり、懐の深い作品となった。
  「天空の神秘」2004年発表
空間芸術は、天井空間をも凌駕する。アラスカのオーロラを実際に見に行き、白黒の世界であることに驚き、筆を取る。作品を、平面上に並べると、100畳ほどの大作。アラスカで雪の上に寝転がりオーロラを見た素芳は、この作品は寝転んで見てもらおうと考えていた。寝転んで鑑賞する面白い作品。

 
「竹林七賢」2003年発表
竹林の空間芸術に挑戦。描き上げた作品を筒状にして、形状からも竹をイメージさせる作品。スタンドのような仕様にして、明かりを点すことで、新たな世界が広がっている。この作品は、静岡で発表後、ニューヨーク、スペイン、東京、北海道と、いろいろな会場で展示されている。展示する場所場所で、新たな雰囲気を作り上げる楽しい作品。
  「出会い桜」2006年発表
この作品は、空間を超えた。題名の通り、この作品の下で、新しい出会いがたくさん生まれ、鑑賞するだけの作品から、出会いを生み出す作品となった。広い空間に幾重にも重なった桜並木が出現。天井からは、オーガンジーに描かれた桜が垂れ下がり、桜トンネルの中を歩いているかのようだ。オーガンジーがライトアップされ、桜色に見えるから不思議だ。